お嬢の白い肌が上気してくる。
「あまり、ジロジロ見ないで……恥ずかしい」
「お嬢。とっても綺麗だ」
 お嬢が寝間着にしていた浴衣を、肩の部分からゆっくりと下げてゆく。
 形のよい乳房が俺の目の前に現れる。
 大きすぎず小さすぎず、俺の手にちょうど入るくらいの乳房。
「ゃぁ。見ないで」
 雪のように白い肌。
 俺はその肌に直に触れる。
「っ………」
 下唇を噛んで、懸命に声を殺すお嬢。
「お嬢。恥ずかしがらずに声を出してもいいんだよ」
「だって……そんなの」
「ほら、感じてるんだろ。ここがこんなになってる」
 白い乳房の頂点についた真っ赤な乳首。
 微かに勃起したソコを指でつまみあげる。
「んひゅぅ……し、しりません」
「さっきまでの素直なお嬢はどこにいったんだ?」
 俺はその乳首を口に含む。
 甘くよい香りが口の中に広がった。
「そ、そんな……こ、子供のすることです」
「子供が出来る前の予行演習さ」
 俺はそこを舌で搾るように嘗め回す。
「ぁっ…ゃ…ぁぁ」
 まだ声をこらえる。
 屋敷には二人っきりだと言うのに、これ以上何を恥ずかしがるのか。
 お嬢。もっともっと、俺を感じて欲しい。もっともっと、気持ちよくなって欲しい。
「お嬢。愛している」
「んっ、二人の時は……木葉と呼んでください」
「木葉」
 二度目の口付け。
 俺が舌をお嬢の口に滑り込ませると、一瞬お嬢が身体を引く。
「んっ!?……っぅ」
 だが、俺がお嬢の頭を抱き、無理矢理お嬢の口の中で舌と舌を絡ませ犯す。
「ぁっ……はぁ」
 口を離すとお嬢の目には快楽と恐怖の色が残っていた。
「真…わたくしには、刺激が強すぎ……ます」
 息も絶え絶えなお嬢が俺の顔を見て言う。
 俺は何も言わずに次の工程へと進む。
「ぁっ。す、少し……少し…待って…ひゃぅ」
 俺はお嬢の乳房に先ほどよりも執拗に舌を這わせ、円を描くように揉みしだく。
 片手で器用にお嬢の浴衣の帯を解く。
 帯は難なく解け、浴衣はお嬢の膝元へとストンと落ちる。
「ぁ…ゃ。こんな…恥ずかしいこと…わたくしは」
「綺麗だ」
「……嬉しい」
 お嬢の身体が見る間に朱に染まる。
 先ほどの恥じらいの紅と上気の赤。それがお嬢の肌の白さと相まって、見事な朱を作り出していた。
 俺はお嬢の身体を抱き上げると、そのまま寝床へと運ぶ。
「真…真の……も、見せて…欲しい」
「木葉」
「わたくしだけが……裸で居るのは…」
 俺は着ていた服を脱ぐ。
「ぁっ」
 お嬢が息を呑む。
 俺の身体は幼少の頃からの修行で傷らだけになっていた。
 お嬢を守ると決めたその日から、大人と同等の修行を受けた結果だ。
「……真……痛くはないのですか?」
「木葉を守るためについた傷に、痛みなんて」
 上半身裸の俺の身体にお嬢が擦り寄ってくる。
 胸の、一番大きな傷。
 そこを指でなぞり、顔を近づけ口付ける。
「わたくしは、今まで真のことを何一つ知ろうとしませんでした。もっと、もっと早く……真に本心を打ち明けていたら」
「いいんだ。今は木葉が俺の側にいてくれる。それだけで十分だ」
 お嬢の身体を抱く。
 初めての肌と肌とを触れさせた抱擁。
 お嬢の身体は本当に小さく、力を込めたら壊れてしまいそうな、ガラス細工にも似た繊細さだった。
「ぁっ」
 お嬢の顔がまるで火を浴びたかのように真っ赤になった。
 ん?
「ま、まことの……イチ…モツが……わたくしに」
「木葉があまりにも魅力的で俺のが反応したんだよ」
 俺は立ち上がりゆっくりとズボンと下着をおろす。
 俺のモノはすでに準備できており、それが丁度お嬢の目の先に現れる。
「これが、殿方の……わ、わたくしの中に、このようなものが」
「そう。そういう風に出来ているんだ。大丈夫、優しくするよ」
 俺はお嬢の前に再度膝をつく。
 お嬢はその場で身体を前に倒し、俺のモノに手を当てる。
「紅く、大きく、まるで話しに聞いた鬼のような……痛みは無いのですか?」
 完全に痛みが無いかと言えばウソにはなるが、そんなものは昔から毎朝のことだ。いまさら痛みなど気にもしない。
 だが、俺の表情をどう受け取ったのか、お嬢は俺のモノを口に含む。
「木葉!?」
「んっ…ちゅっ……むっ…んぅ…熱い…脈打って…」
「っっ…どこでフェラなんて覚えたんだ?」
「へら?そう呼ばれているのですか?んっ、真のここが痛そうであったので、舐めただけです」
 つまり何も知らずにしたってことか。
 無知なお嬢ほど怖いものがないような気がする。
「真も昔、わたくしが指を怪我した時に、舐めてくださいましたでしょう」
 それとこれとは違うんだが。
「木葉、今度は俺がしてあげるよ。床に仰向けに横になって」
「はい」
 お嬢は俺に言われたとおりに寝床の上に横になる。
「何をするのですか?」
 俺はお嬢の足元に回り、脚の下に手を入れる。
「きゃっ」
 俺は脚を持ち上げ、そのまま手をお嬢のお尻の下にまで滑り込ませる。
 お嬢のお尻は乳房とはまた違った柔らかさと硬さを併せ持っていた。
「ま、真……何を」
「木葉のも舌でしてあげるよ」
 俺はお嬢の両脚の間に顔を入れる。
 そして、薄毛の恥部に口付ける。
「ひゃっ!?」
 お嬢の悲鳴を無視し、俺は外向きの襞に舌を這わせる。
「ぅ…んっ…ゃぁ……真…汚い」
「綺麗だよ。木葉の身体の中で汚い場所なんてないさ」
 月並みのセリフだが、それは真実だ。
 それ以外の言葉なんて浮かんではこない。
「お?」
「……どう、しました?」
 軽くお嬢の膣口に指を入れる。
「っっぅ」
 お嬢の身体が初めて入れられた異物に軽く仰け反る。
 抜いた指には俺の唾液ではない、ヌルヌルとした液体が付着している。
「木葉。見てごらん……木葉の身体は俺を感じてくれて、こうして濡れているよ」
「濡れて?……わたくし…おもらしをしてしまったのですか?」
「いや。これは、女性がエッチな気持ちになると自然と出てくるものなんだ」
「……わたくし、エッチ……なのでしょうか?」
 お嬢が俺の方に向けていた顔を背ける。
 お嬢にとってはそれはとても恥ずかしいことなのだろう。
「いや。どんな女だって、そうなんだ。木葉に限ったことじゃないよ」
「そうなんですか。よかった……真に…嫌われてしまったかと思いました」
 どこをどう判断すればそうなるのか。
 けど、知識の無いお嬢にとっては、それがいいことなのか悪いことなのかが判別できないのかもしれない。
 俺は嫌いになっていないと答える代わりに口付ける。
 今度はお嬢の方も俺の舌を受け入れ、俺の真似をして舌を絡ませてくる。
「んっ…ふぅ…んふっ」
 お互いの口が離れ、混ざり合った唾液が糸を引く。
「木葉」
「……はい」
 俺は木葉の脚を持ち上げ、その脚の間に身体を入れる。
「あぁ。好きな人の前でこのような……姿を晒さないといけないなんて」
 手で顔を隠す木葉。
 確かに、女性の中にはこの正常位をカエルがひっくり返ったような形なので嫌だという人がいると聞く。
 どうやらお嬢もその一人のようだ。
「大丈夫。木葉は綺麗だよ」
 俺は自分のモノを木葉の膣口へと当てる。
「んっっ」
 腰に力を込め、ゆっくりと膣内に進入させる。
 お嬢の膣は濡れており十分な湿り気を帯びてはいるが、やはりかなりの狭さだ。
「力を抜いて」
「……はっ…はひぃ」
 お嬢の手が下に敷いてある布団を強く掴む。
 膜が破れる時の痛さというのは人それぞれと聞くが、お嬢はかなりの痛みを伴っているようだ。
「辛いなら」
 俺は身体から力を抜く。
 それを察してか、お嬢が目を開き俺の方を向いて微笑む。
「いえ……わたくしは…平気…です。だから…お願いします」
 まともに呼吸すらも出来なくなっているお嬢。
 俺はお嬢をこの苦しみから早く解放してあげたかった。
「いきます」
 俺は再度力を込め、お嬢の中へとねじりこむ。
「っっぅぅ」
 お嬢の口から血が出ている。
「お嬢!?」
「……木葉と呼んでください……大丈夫…です」
 最初の時のように、声を出さないように唇を噛んでいたのだろう。
 くっ。お嬢。
 俺はお嬢の辛い顔を見ないようにしながら奥へ奥へと腰を動かす。
「っぁぁ……はぁ……はぁ…はぁ」
 俺とお嬢の身体から力が抜ける。
 俺のモノは完全にお嬢の中に納まりきった。
「木葉」
「真……一つになれたのですね」
「あぁ」
 長かった。時間にしたらそれほどでもなかったのかもしれないが、お嬢の苦しみを考えるとかなり長かっただろう。
「真。わたくしのお父様がなんと言おうとも…真のお父上がなんと言おうとも…わたくしを、真の妻にしてください」
「木葉」
 俺はもう迷わない。
 この先に何があろうとも、俺はお嬢を手放すなんてことは絶対に出来ない。
「一生…俺についてきて欲しい」
「はい」
 木葉の瞳からこぼれる大粒の涙。
 そして、いままで見たことの無いような極上の笑顔。
 幸せとはこのことを言うのだろう。
「ぁっ」
 俺のモノがお嬢の膣内で一度跳ねる。
 お嬢の膣内は、暖かく、きつく、それでいてやわらかさを持ち、俺のを締め付けている。
 黙っていても、出てしまいそうなくらいに気持ちがいい。
「少しだけ。痛みが引きました……真がしたいようにしても…かまいませんよ」
 俺はゆっくりと、腰を引き上げる。
 お嬢は一瞬顔をしかめるが、先ほどのような痛みではなさそうだ。
「動くよ」
 お嬢はコクンと小さく首を縦に振る。
 ゆっくりと、お嬢の身体をいたわるように腰を上下させる。
 徐々にではあるが、お嬢の膣内が先ほど以上に湿り気を帯びてきている。
 それに伴い、その顔にも痛みだけではなさそうな表情が見て取れる。
「ぁ……ぁっ…っ…ぁ、ぁ、ぁ」
 声にもその反応が現れ始めた。熱を帯びた艶のある声。
「っ………ぁ。ゃ…だ、だめ……んっっっ」
 一瞬お嬢の動きが止まったかと思うと、急にお嬢の膣が俺のを締め付けてくる。
「っぅ」
 俺は出そうになるのを我慢して腰を引く。
 だが、お嬢の脚が俺の腰を絡め離さしてはくれない。
「お嬢!?」
「出してください……ちゃんと…知っていますから」
 限界だった。
 俺はお嬢の膣内へと精液を吐き出す。
「ぁぁ…暖かい…真の子種がわたくしの中に」
 それで満足したのか、お嬢の脚が解ける。
 俺が身体を離すと、少し遅れてお嬢の膣口から白と赤の混ざった液体がこぼれ出る。
「お嬢」
「……3度目ですよ…ちゃんと…木葉って呼んでください」
 どうも、呼びなれているせいか、意識していないとお嬢と呼んでしまう。
「木葉。今日は大丈夫なのか?」
「大丈夫とは?」
「安全日って言うのか…ほら、妊娠しにくい日」
「ふふ。どっちだと思います?」
 お嬢が小悪魔のような微笑みで俺に語りかける。
「ま、出来たら出来たで、ちゃんと一緒に育てていこうな」
 そうだ。どっちだって関係はない、俺はお嬢と生きていくと決めたのだから。
「はい。真……愛しています」
 4度目の口付け。
 それは、どの口付けよりも自然に触れ合った。




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