「はぐれたわね」
「ったく。だから気をつけろって言ったのに」
ここはひびきの市郊外にある神社。
元旦の今日は初詣客でにぎわっていた。
当然家族や友人とはぐれる人も多く出てくる。
「けど、向こうは3人・・・私たちがはぐれたんじゃないかしら」
「うっ」
「気をつけるのはどっちだったのかしらね」
ひびきの高校在学中の牧和輝と水無月琴子。
俺と水無月もそんなはぐれた二人だった。
神社には友人4人と初詣に来ていたのだが、いつのまにやら側にいたのは彼女のみ。
「ふぅ、私がもう少し気をつけていればよかったわね」
水無月は光の親友にして、和をこよなく愛する少女。
今日も綺麗な晴れ着に身を包んでいた。
「まぁ、人ごみから抜ければ携帯も使えるし。とりあえず神社から出よう」
「そうね。それがいいみたいね」
俺たちは光たちを探すのを止めて、神社の出口へと向かった。
琴子と離れないように手をつなぐ。
「あっ」
「ん?あ、嫌だったか?これ以上はぐれるのは困ると思ったんだけど」
「いえ。いいわ・・・大丈夫」
人ごみを掻き分け、なんとかはぐれずに神社の外に出ることが出来た。
「どう?」
「・・・ダメだな。あいつらまだ中にいるのか?」
外に出てから携帯電話で光たちに電話しているのだが誰も繋がらない。
「光のことだから貴方を探して神社内を回っているんじゃないかしら」
「ありうる・・・ん?・・・雨か」
朝からあまり天気は良くはなかったのだがついに降ってきた。
「強くなりそうね」
水無月が空を見上げる。
黒い雨雲が空一面を埋め尽くしている。
これは本格的に降ってきそうな雰囲気だ。
「どうする?」
「光たちには悪いけど、私は帰らせてもらうわ・・・」
水無月が自分の晴れ着を恨めしそうに見る。
光想いの彼女のことだ、晴れ着でなければ光を待ってると言うはずだ。
「そっか。俺は・・・あっ」
雨が急激に強くなった。
「早くバスに・・・って・・・」
考えることはみんな同じということだろうか。
バス停には人があふれかえっている。
これはバス停に並んでいる3台じゃ全然足りない。
「困ったわね」
考えている間にも雨は降ってくる。
「じゃあ、どこかで雨宿りでもする?」
「どこにそんな場所があるのよ?神社の周りには・・・そんな場所は無いわよ?」
水無月は周りを見回すが、雨をしのげるような場所は無い。
神社の中には屋根付きの出店もあるが、きっとそこもいっぱいだろう。
「こっちこっち」
俺は水無月の手を引いてバス停とは逆方向の道を進む。
すると、入り口が高い塀で覆われている不思議な建物が見えた。
その入り口にはご休憩やご宿泊の文字が。
「ここ」
「・・・はぁ。あきれたわ」
「んなこと言ったって。今ならまだ部屋空いてるみたいだし。晴れ着、濡れちゃうよ」
すでに晴れ着は濡れていたが、早く乾かさないとシミになってしまうだろう。
「背に腹はかえられないわね」
水無月はあきらめ顔で和輝についていく。
俺は適当に空いてる部屋を選び、チェックインを済ませて部屋へと案内する。
「ふぅ。よし、じゃあ脱いで」
「はぁ!?何を言っているの貴方は」
珍しく水無月が声を荒げる。
まぁ、こんな場所に来て脱げといっているのならそうなるのは無理もないか。
「じゃないと乾かせないだろ?」
「・・・ドライヤーでいいわ。軽く乾かせれば、後で丁寧に洗濯すれば大丈夫だから」
「そか。んじゃ、そこのベッドにでも腰掛けて待っててくれ」
俺は洗面所からドライヤーを持ってくる。
ベッドに腰掛けた水無月の晴れ着にドライヤーの温風を当てた。
「袂持ってて・・・乾かすから」
「えぇ、お願い」
シミにならないように、濡れが酷い部分から乾かしていく。
「それにしても、慣れてるわね」
「あ?」
「こういう場所に来るの・・・初めてじゃないんでしょ?」
「まぁ。初めてじゃないな」
水無月がものめずらしげに部屋を見回す。
どうやら彼女はラブホテルに入るのは初めてのようだ。まぁ、当たり前か。
おとなしめの部屋を選んだから、ベッドのカバーがピンク色だというのをのぞけば普通のビジネスホテルの一室となんら変わらない。
「光と来てるの?」
「へ?」
唐突に水無月が聞いてきた。
「光を抱いているのでしょ?飽きもせずに毎日毎日」
「ちょ、なんでそれを」
「光が私に教えてくれているに決まってるじゃない」
光にとって水無月の存在は、ある意味恋人の俺よりも絶対だ。
普段から一緒にいる二人にはほとんど秘密というものは何も無いのだという。
「ったく。あのバカは・・・はい。じゃあ、次は裾の方な」
和輝が晴れ着の裾を捲りあげる。
裾から覗く白い肌。
くびれた足首。
引き締まった綺麗な脚があらわとなる。
和輝はこらえきれずに琴子のスネを撫ぜる。
「ちょ。何をして・・・あっ・・」
俺は水無月の声がもっと聞きたくなり剥き出しの脚に舌を這わせる。
同時に琴子の口からはかすかな吐息が。
「ば、ばか!止めなさい」
水無月の叫びを無視してあますところ無く舐めまわす。
足の甲にキスをし、指の先まで丹念に。
「あっ・・・んっっ・・・や、ぃゃ」
同時に俺は腕を伸ばして、水無月の脚を上っていく。
「だ、ダメ!」
「さすが水無月さん・・・和服を着るときの心得が出来てる」
俺の手が触れた場所。そこには何も身に付けていない。
最近ではラインの出にくい下着や和服の裏地などが出来ているために下着をつける女性も多いらしいのだが、そこは水無月だ。
日本古来の和を愛する彼女は伝統にのっとっている。
ゆっくりと俺は脚の先を舐めていた舌を、上らせる。
「はっ・・・あ・・・んっ・・・」
完全に力の入らなくなった上半身をベッドの上へと倒す。
「ダメ・・・ダメよ・・・」
「水無月さん・・・ここで止める?」
和輝の指が琴子の秘部の周りを撫ぜる。
「・・・っ・・・ぁっ・・・っっっぅ」
陰核を指でつまむと琴子の腰が跳ね上がる。
「も、もう・・・や・・・」
「ここをこんなにして・・・本当に止めてもいいの?」
琴子の秘部からは粘り気のある蜜があふれ出ている。
指を中に入れて動かすと、それに合わせるかのように琴子の脚や腰が小刻みに震える。
「・・・最後までするよ」
耳元でそう囁きかけると、水無月の顔は真っ赤になる。
そして、かすかにうなずき返す。
「ご・・・めん・・・ね・・・」
彼女の瞳から涙がこぼれる。
「いくよ」
腰を持ち上げ、ゆっくりとその中に進入させてゆく。
「んっ・・・」
声をあげないように琴子は唇を噛み、シーツを握りしめる。
ピンク色のシーツに赤いシミが広がっていく。
「水無月・・・綺麗だよ」
「・・・琴子・・・って・・・呼んで・・・んっ」
俺と琴子の唇が合わさる。
絡み合う舌。お互いを求めあう。
「はっ・・・んっ・・・」
俺のモノが奥へと侵入するたびに、琴子の口からは吐息がこぼれる。
「大丈夫か?」
「・・・んっ・・・えぇ・・・」
琴子の晴れ着の帯が解け、動くたびにゆっくりと乱れていく。
あらわになった胸。
その先端は固くなり上を向いている。
「んむ」
それを口に含んで舌で転がすように舐める。
「あっ!!」
ひときわ大きな琴子の声。
同時に和輝のモノをきつく締め上げる。
「っっ」
俺は彼女を犯していたモノを抜きだし、琴子の顔に向かって白濁色の種を吐き出す。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ」
その場に倒れこむ2人。
「光・・・ごめんね」
・・・涙は頬を伝い、ベッドへと零れ落ちた。
「・・・はぁ」
「どうした?」
琴子が晴れ着の着付けをしながら、ため息をつく。
「どうした・・・じゃないわよ。光にどんな顔で会えばいいのか」
「いいじゃねぇか。普通にしてればさ」
「出来るわけ無いでしょ!」
「そんなに、俺に抱かれるのは嫌だったか?・・・光のこと抜きにして」
琴子が顔を赤らめ顔をそむける。
何も答えなかったが、その態度が全てを肯定している。
「琴子が俺に惚れてるのは知ってたし・・・それにもう計画は始まってるんだ」
「何か言った?」
「いんや・・・げ!携帯の着信履歴にこんなに」
携帯の履歴を見ると、光からの電話が数分おきに何度も何度も。
「怒ってるわね・・・絶対に」
「・・・どうしよう」
「さぁ。私には関係ない話・・・よ」
「頼む。言い訳・・・一緒に考えてくれぇぇぇ」
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