2度目の結婚式。
 実はボクはあの日と同じウェディングドレスを着ている。
 あれは、相馬さんがボクにプレゼントしてくれたものだったらしい。
 それで今回、あの時に着た物と同じものを送ってくれたの。
 そうそう、その相馬さんなんだけど、あの後あの旅館の美人の若女将と結婚したんだって。
 このドレスと一緒に手紙が入っててびっくりしたよ。
「茜。むぅ・・・」
「どうしたの?」
 和輝くんが部屋に入ってくるなり渋い顔になる。
「悔しいけど、俺が前に選んだのより、やっぱそっちのが似合ってるなぁ」
「そうかな?」
「俺ももっとセンスを磨かないと。一個でもアイツに負けてると思うとしゃくだからな」
 まったく、本当に負けず嫌いなんだから。
「ボクのことで勝てただけじゃ不満なの?」
 ボクは和輝くんの胸にもたれかかる。
「不満なわけはないだろ」
「んっ・・・あ、ほら、キスなんてするから口紅ついちゃったよ」
「おっと」
 今日の結婚式には、ボクや和輝くんの両親はもちろん、多くの友達を呼んだ。
 ほむらは警察官になるし、陽ノ下さんは前回のオリンピックで入賞を果たして、次のオリンピックではメダルを期待されてるし。
 みんなやっぱりすごいなぁ。
「どうした?」
「ううん。ねぇ」
「ん?」
「ずっとずっと幸せにしてね。この子と一緒に」
 ボクは自分のおなかに触れる。
 先日わかったんだけど、ボクのお腹の中にはボクと和輝くんの子供がいるの。
 まだ3ヶ月だけど、きっといい家庭を気づいていけると思う
「もちろん。そうだな、神に誓う前に誓っておくよ。俺は必ず茜を幸せにすることを誓います」
「・・・うん。ありがとう」
「おい、和輝。時間だぞ。茜ちゃんも、お父さんが待ってるから急いでな」
「行くか」
「うん!」

 
 

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